実は「最良のチームワーク」を築くのに必要な人材とは、「調整役」と言われる人なのです。調整役の人はリーダーとメンバーのコミュニケーションを潤滑にするために欠かせない人材です。リーダーに適切な選択肢を提案したり、メンバーが落ち込んでいればフォローしたり、チーム内を上手く機能させる役割を担います。そのため、チームの調整役をする人は、全体を良く見るための広い視野を持っている必要があります。
調整役に必要な要素としては、目配り、気配り、心配りの3つがあげられます。
・目配り
周囲の人をよく観察している人のことです。自分の仕事に集中するあまり、他の人のことが見えなくなってしまう人が多いなか、目配りができる人は周囲の人がなにを考え、どのように行動しているかに常に目を配っています。目配りが上手な人というのは、メンバーひとりひとりの考えが見えていて、自分と違う意見の人がなぜそう考えるのかなどをよく理解しています。そのため、状況を適切に判断することができ、自分のするべき行動が明確なのです。
・気配り
気配りができる人というのは、チーム内において発生するであろう問題などを予想して、事前に対処することができる人のことです。気配りができる人は、対応が遅れてしまいそうな部分や思うような結果が得られないことに対して、最善策を打っておくことができるのです。
・心配り
心配りをできる人というのは、時にネガティブになりがちなチーム内のモチベーションをアップさせる行動ができる人のことです。リーダーとメンバーの意見が合わずに衝突してしまったときなど、メンバーとリーダー互いの意見を聞き、その橋渡しができて、お互いの考えを理解し合うことができるのです。円滑なコミュニケーションが取れるようになれば、チーム内のモチベーションも取り戻すことができます。
このように、調整役になる人は、高いコミュニケーション能力を持っていることが必要でリーダーにとっては「信頼できる人」となり、メンバーにとっては「頼れる人」になることが、大切なのです。もし、あなたのチームに調整役がいないならば、あなたが調整役にチャレンジしてみてはどうでしょうか?コミュニケーション能力のスキルアップにつながるだけでなく、あなたの思い描くような「最良のチームワーク」を築くことができるかもしれませんよ。